花丸木蓮の 漫画、本、音楽、あれやこれや

80年代が青春時代だった子持ちおっさんのブログです。

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

萩尾望都さんの「訪問者」

この「訪問者」は「トーマの心臓」番外編ですが、トーマを読まなくても楽しめます。 オスカーの望みは、普通の家庭だったら当たり前のように手に入れられる、本当にささやかなものだったのですが・・・。 そしてそのささやかなものを崩壊させた原因が、もし…

アシモフの「夜来たる」

僕はおばけとか、幽霊とか信じておりません。 そういう話を聞いても必ず疑ってかかる方です。 ですが、例えば夜中の2時に、お墓に行くことになったとしたら、やっぱり恐怖を感じてしまいます。 なんだかんだ言っても、ちょっとは幽霊とか信じているというこ…

11人いる!

ボロボロですね、上の写真の文庫本は。僕の姉の、昭和51年の本です。 あとがきは萩尾さん本人と、小松左京さんが書かれています。 小松さんは「私たちSF書きが見ても高い点がつけられる。アイデア、ストーリーともに、賞となるSFマンガです。」と書かれてい…

パット・マガーの小説(病院の待ち時間に読む本)

パット・マガーさんとの出会いは、姉が買ってきた「七人のおば」でした。手紙からどの叔母が殺されたのかを推理するという話でした。それで近くの図書館に彼女の文庫がほとんどあるのを知り、ばーっと借りて読みました。 マガーさんは、たぶんアイデアがあり…

宇宙衞生博覽會

人は、若い頃に読んだ本、聞いた音楽がその人のスタンダードになり、なかなかそこから抜け出せないようです。 例えば僕にとって筒井康隆さんの小説では、軽めの爆笑もの、特に「宇宙衞生博覽會」がそれにあたり、「脱走と追跡のサンバ」等、いくつか筒井さん…

シャカリキ!

弱虫ペダルと同じチャンピオンで連載されていた曽田正人さんのロードレースの漫画です。弱虫ペダルもおもしろいのですが、僕はこちらに熱中しました。 ある巻で、主人公がバーンと表れるところでは、「よおおし!」と思ってしまいました。すみません、何言っ…

杉浦日向子さんの「とんでもねえ野郎」

杉浦日向子さんは、「百日紅」「百物語」等、名作を色々と描かれております。 この「とんでもねえ野郎」は、名作とかではないのですが、主人公の「とんでもねえ」キャラクターが大好きなので、お薦めしたい漫画なのです。 杉浦さんが隠居宣言されてからも、…

ほしよりこさんの「逢沢りく」

会話が面白い漫画というのは、何度読んでも楽しめます。 この漫画も、特に関西編に入ってからの会話のおもしろさといったら。 声を出して笑ってしまいました。 しかしこの人も天才型というか・・・ううっ、こんな才能がほしい。 Amazon CAPTCHA 花丸木蓮のLI…

鳥図明児さんの「虹神殿」

寄生獣やポーの一族など、ラストシーンがいい作品は、いつまでも心に残りますよね。 僕にとってこの虹神殿もそんな作品であります。 最後の数ページがとても好きです。もちろんどの作品も、話自体が好きなのですが。 カラー絵もいいのですが、白黒の漫画も細…

本当の戦争の話をしよう(ティム・オブライエン)

現在、この名作は新刊は文庫本でしか購入できないみたいです。残念。 写真のように、単行本の写真はとてもいいのです。 この本が好きすぎて、村上春樹さんが好きだという同僚の女の子が辞めるときにプレゼントしたくらいです。 短編の集まりで、どの話も好き…

林檎でダイエット

作者の佐々木倫子さんは北海道出身で、札幌の篠路(しのろ)とか丘珠等の地名が昔、描かれていた漫画の中に出てきましたが、僕も昔そのあたりに住んでおりました。 佐々木さんのあの作風は北海道出身だから、と言われた人がいましたが、関係ないと思います。…

ポーの一族

ポーの一族は最近、新作の短編が発表されましたね。 よくネット等で話題になっている、「小鳥の巣」のキリアンの血の話は途中で終わってしまっていて続きが描かれないという方がいます。 あれは最後のページの「バンパネラの血は(中略)因子として子孫にう…

文月今日子さんの「マリーネの真珠」

1970年代の漫画です。単行本「わらって!姫子」に収録されている短編「マリーネの真珠」です。 「わらって!姫子」も楽しい漫画で好きなのですが、なぜこの短編を紹介するのか。 この話の中の「みんな許しておくれ みんな愛していたんだ 幸せにしたかったん…

ちばひさとさんの「妖生伝説」

ちばひさとさんは、当時、マイケル・ジャクソンの大ファンだったので、この表紙の少年はだいぶマイケル寄りになっていて、漫画の顔とちょっと違っています。 吸血鬼等の異質なものたちの話です。 この漫画をなぜ紹介するのか。 この中の「この世にいい現実と…

アリオン

ガンダムでのキャラクターデザイン等で知られている安彦良和さんの「アリオン」です。僕が一番好きなのは、外伝にあたる「プロメテウスの章」です。 何がいいのかというと、この中のヨシアという少年のあるシーンでいつも「うるっ」となってしまうのです。 …

萩尾望都さんの「A―A’」

ささやななえさんによると、萩尾さんは、道を歩いていて、いきなり「シング・イン・ザ・レイン」と唄い出しパッと足をあげる人だそうである。(スカートで) また、パリのホテルで生活していたとき、そのトイレは共同で、一方の壁が床から天井まで窓!(窓の…

歌詞がわからないけど感動した曲 マーヴィン・ゲイ「ホワッツ・ゴーイン・オン」(アルバム)

僕は歌詞についての感受性がにぶいのか、今まで歌詞で「おおっ」と思ったのはボブ・ディランの「風にふかれて」くらいなのです。 そして僕はマーヴィン・ゲイのファンではないのですが、じゃあなぜ彼について書くのかといいますと、彼のアルバム「ホワッツ・…

筒井康隆さんの「乱調文学大辞典」

えー、この本は現在古本以外は手に入らないようですが、僕はこの冗談辞典の 【グリム兄弟】 七人のこびとの兄弟で、彼らの妻は白雪姫といい、死ぬまで処女であったという。ただし小松左京説によれば、彼女の処女膜には、七つの小さな穴があいていたそうだ。 …

伝染るんです。

写真の人形たちやトランプは、たしか原宿の「伝染るんです。」のお店で購入したものです。かわうそは光っております。そういえばこのお店で「ミッチーの秘密の日記」がたしか2千円で売っていて、そうとう迷って買わなかったのですが、どんな内容だったのか…

マリナーのベートーベン交響曲第6番「田園」

こちらの曲は、少し前に亡くなったサー・ネヴィル・マリナーがアカデミー室内管弦楽団を指揮したものです。 とにかく音が美しいのです。うっとりするのです。心地よいのです。 この録音との出会いはラジオのエアチェックでありまして、僕は大事に聞いていた…

動物戦隊ジュウオウジャー

写真は我が子のおもちゃであります。 戦隊ヒーローものの、ジュウオウジャーの合体するおもちゃであります。 番号がついているものが、それぞれ分かれて動物のキャラになるのですが、個別で売っており、結構高いのです。 我が子は食事の時にジュウオウジャー…

人は6ページの漫画で感動できるのか?

人は6ページの漫画で感動できるのか? 結論から言ってしまうとできるんですね。 「スピカ」という短篇集の一番はじめに入っている「冬のキリン」。 作者は羽海野チカさんです。 たった6ページですが、これには羽海野さんの全てが入っていると言ってもいい…

森脇真末味さんのインタビューについて

前にCD、「WHILE WE'RE DEAD.」- THE FIRST YEAR -に森脇さんのインタビューが載っていると書きましたが、そのインタビュー等について書きます。 インタビューは2015年2月〜3月、メールでおこなわれたものです。 今、気づいたのですが、special thanks 竜…

ライブビデオで繰り返し観るもの

「ライブビデオで繰り返し観るもの」というタイトルですが、実は何十曲も入っているのに1曲だけを何度もみています。別に他の曲ができが悪いというわけではないのですが、特に気に入ってしまったわけです。 実は2枚(DVD)ありまして、1つはキング・クリ…

完璧な曲

完璧な曲などあるのか? 無いのかもしれませんが、あくまで自分自身にとって完璧な曲だと思ったのが スティーリー・ダンのヘイ・ナインティーンです。 この曲はラジオのエアチェックで中学生か小学校高学年くらいの時にはじめて聞いたのですが、曲の始まり方…

「ゴドレイの恋人」の音楽

たびたび森脇真末味さんの作品の音楽についてであります。 多分、森脇さんも楽しんで描いておられたと思うのですが、僕も今はなきグレープフルーツに掲載されていた「ゴドレイの恋人」シリーズを毎回楽しみにしておりました。 グレープフルーツは、たしか隔…

尚子さんの曲  (おんなのこ物語と緑茶夢(森脇真末味さん)の曲④)

僕はXTCが好きなのですが、そのきっかけは森脇真末味さんです。 短編「緑茶夢」の4ページ目で尚子さんがXTCを聞いているのです。 曲名は書いていないのですが、書き文字で「ダララ ラン ダア」とあり、てっきりこれはドラムスの音だと思ってしまいました。 …

スランのイメージ曲 (おんなのこ物語と緑茶夢(森脇真末味さん)の曲③)

森脇真末味さんの「緑茶夢」のスランのイメージ、FRICTIONの「軋轢」とウルトラボックスの「オール・ストゥッド・スティル」が入っているヴィエナです。 アルバム「軋轢」は「アンバランス・シティー」の頃で、弘がみんなとハモッている時のイメージが「オー…

大城さんが歌った曲 (おんなのこ物語と緑茶夢(森脇真末味さん)の曲②)

上の写真は、森脇真末味さんの「緑茶夢」「おんなのこ物語」の大城さんが桃色軍団で歌った曲が入ったCDです。 一番上のCDが「自切俳人のゴールデン・アルバム」で、緑茶夢の「黒いサンダル」の中で歌っていた「息もつかずに」が入っております。 これは長い…

おんなのこ物語と緑茶夢(森脇真末味さん)の曲①

森脇さんの「おんなのこ物語」「緑茶夢」の中には、いろいろなロック等の曲が歌われています。 また、曲名が書いてあるわけではないのですが、森脇さんのインタビューで、このシーンのイメージの曲、というものもあります。 「おんなのこ物語」文庫版1巻の2…