貴志祐介さんの「新世界より」
なんで貴志さんは直木賞をとっていないのでしょうね。
5回くらい(笑)とっててもおかしくないと思うのですが。
貴志さんの小説は映画化、漫画化、ドラマ化等されていて、ベストセラーも何冊も出されていて、直木賞が「人にあげる賞」だとしても、資格は十分だと思うのですが。
筒井康隆さんの「大いなる助走」という小説で、直木賞をもじった名前の賞の選考会が書かれています。
その中に「ぼくの眼の黒いうちは絶対にSFには受賞させない」というのが口癖の長老の選考委員がでてきます。
また、「だってこれ、SFだろう」「そう、SFですからな」「SFだものなあ」という長老たちの会話で、なぜSFだから落とすのか誰も説明せず、理由もわからぬまま、SF作品が落とされてしまいます。
この小説は、実際の文学賞の雰囲気がよく書かれているそうなので、貴志さんがとれないのも、SFを書かれているせいなのかなあ、と思ってしまいます。(筒井さんもとっていないですよね。)
貴志さんの本は、おもしろい本ばかりですが、もしSFに興味がない方は、「硝子のハンマー」「黒い家」「青の炎」等、ミステリー、ホラー系でも名作が色々とあります。キャラクターがいいので、はじめての方には「硝子のハンマー」がお薦めかもしれません。
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