ジョン・アーヴィング「ガープの世界」
上の文庫はサンリオ文庫なので、今の表紙とは違っております。
もう知らない方も多いかと思いますが(当時も知っている人は少なかったと思いますが)あのキティちゃんのサンリオは、マイナーな海外文学とかSFとかの文庫を出していました。たぶん採算が取れなくて撤退したのでしょう。
このサンリオ版には村上春樹さんが後書きを書かれていたのですが、現在の新潮版には載っていないようで残念です。春樹さんによるとアーヴィングの小説のコンセプトは、
①巧みで強固なストーリー・テリング
②誇張されたキャラクターと状況の設定
③意外な(あるいは想像を絶した)展開
④複雑な(あるいは単純すぎるが故に複雑な)メタファー
⑤グロテスクとも言える特異なユーモア感覚
⑥感情移入を抑制したシンプルな文章
⑦プロローグとエピローグに対する執着
⑧アンダー・トーンとして一貫して流れるモラリティー
とのことです。
まあとにかくグイグイ読んでしまう、おもしろい小説なので、おためしあれ。
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