岩明均さんの「寄生獣」
昔、新谷かおるさんの漫画「エリア88」についての作者のインタビューを読みました。
(昔の記憶なので、間違いがあるかもしれませんが)エリア88のラストは、砂漠空母とエリア88の基地が相打ちになる。
主人公のシンは神崎と戦闘機の一騎打ちになる。
その後、基地に一機だけ戦闘機が帰ってきて、「一機生還、一機生還」と伝えるシーン(機影だけで、どちらが戻ったかはわからない)で終わる、というのを考えていたが、人気が出てしまい、続けることになったので、これは使えなくなってしまったと言っておられました。
で、これを読んだ子供の頃、いい終わり方なのに、もう使えないのか〜とちょっと残念に思いました。
何が言いたいのかと言いますと、長編漫画というのは、(特に昔は)人気が出てしまえば、終わりたくても終われないし、人気がなくなると、途中でも打ち切りになる。
体調不良や編集さんとの仲、私生活のごたごた、才能の枯渇等、ずっと面白い状態を続けるのは長期連載では至難の技のようです。
ただそんな中、奇跡的に最初から最後までおもしろい漫画というものが存在するのですが、「寄生獣」はまさにそんな一作であります。
僕が好きなシーンは写真の女寄生獣が、主人公をなんとかその場にいさせようと、あることをして、引き止めるところです。ラストも大好きです。
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